犬の腹壁ヘルニア
━━━相談内容━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2年前に腹壁ヘルニアで手術しました。 今回、また同様の突起物ができ、 診察を受けましたが、しばらく様子を見ることに。 腫瘍ではないかと心配でなりません。 ヘルニアとの見分け方を教えていただけませんか。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━獣医師の回答━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 腹壁ヘルニアとは、外傷や腹圧の上昇などにより腹壁の一部が裂けてしま った場合や、 あるいは生まれつき腹壁の癒合不全(腹壁が胎児のうちに閉 じなかった状態)があった場合に、 腹腔内の臓器や脂肪などがその裂け目 から出てくるものです。 腫瘍とヘルニアの見分け方としては、膨らみを押さえてみることです。 ヘルニアの場合はそっと押さえると膨らみがなくなります。 腫瘍ですと、 押さえても膨らみが移動することはあっても、なくなることはありません。 ただし、ヘルニアが大きい場合は、そこから脂肪などの組織だけでなく腸 管などの臓器が出てくることがあり、 内臓が多量に出てしまっていると、 軽く押さえただけでは、 ヘルニアの中に出ている内臓が元の位置に戻らな いことがあります。 内臓のなかでもとくに腸がこの状態になってしまうと、 腸閉塞のような症状が見られることがあるだけでなく、 ヘルニア自体が熱 を帯びたり、赤黒く変色したり、ということがあります。 ちなみに、レントゲン検査や超音波検査を受けることで腹壁ヘルニアか腫 瘍かの区別をつけることも可能です。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ |
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