子犬の膝蓋骨脱臼について
━━━相談内容━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 子犬が膝蓋骨脱臼になるかもしれないと診断されました。 持ち上げたとき に、後ろ足が内側に交差することがあるとのこと。 屈伸運動を勧められま したが、それで発症を防げますか。 手術したほうがいいでしょうか。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━獣医師の回答━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 生後1カ月といえば上手に歩きだしたころでしょうか。 歩き方におかしな ところはありませんか? 後ろ足が内側に交差するとのこと、膝蓋骨脱臼の可能性もありますが、 そ の他に股関節や脛骨の異常が根底にあるかもしれません。 一度、詳しい検 査を受けてみられることをお勧めします。 膝蓋骨脱臼が先天的にある場合、脱臼のグレードにもよりますが、早期の 手術が勧められています。 一般的に、膝蓋骨脱臼のグレードが1なら、手術をしなくても普通に生活 できます 。ただ、年齢とともに症状が悪化する(グレードが高くなる、変 形性関節症・十字靭帯の断裂などが将来起こる)可能性があります。 グレード2以上では、下腿や大腿の骨、股関節などに変形が起こってくる 可能性が高くなってくるため、 手術を行うのであれば早い時期が推奨され ます。 ただ、今すぐというよりは、骨格がかなり成長する生後5~6カ月 齢ごろに再検査を受け、 手術するかどうかを主治医の先生とご相談なさっ てみるのも一つです。 自宅での屈伸運動により、ある程度筋力が強化され、膝の動きの柔軟性が 保たれるとは思いますが、 完璧な発症予防になるとは考えにくく、力加減 を誤ると筋肉や骨・軟骨に負担をかけすぎ、逆に悪化させる結果につなが ることもあります。 もし屈伸運動を今後も行うのであれば、リハビリテー ションに詳しい先生の指導下で行うようにしましょう。 膝蓋骨が脱臼しやすい犬の場合、日常生活での注意点としては、 膝に負担 がかかるような運動(ジャンプや飛び降りなど)を避ける、床を滑りにく い素材に変える、といったことがあります。 生後1カ月を過ぎてくると、 どんどんやんちゃな時期になってきますから飼い主さんがしっかり制御し てあげましょう。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ |
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