犬の肥満細胞腫
━━━相談内容━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 足に5×3mm程度の肥満細胞腫が見つかりました。 今のところ他への転移 の兆候はなく、食欲や運動量も普段と同じです。 この状態で切除後の再発 の可能性はどの程度ですか? また再発を抑えるためにできることは? ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━獣医師の回答━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 肥満細胞腫の再発の可能性や予後には複数の要因が関係するため、 再発の 可能性を判断するには、少なくとも次のことを調べる必要があります。 1)腫瘍細胞の分化程度(悪性度)の等級[グレード分類:I~III] 2)腫瘍の周囲への浸潤や転移の有無・程度の段階 [ステージ分類:0~4] 3)手術で腫瘍が完全に切除できるか/できたかの病理組織検査 例えば、肥満細胞腫が1カ所だけで、 悪性度がグレードII、周囲リンパ節 や全身への転移が一切なく、腫瘍を顕微鏡的にも完全に切除できたのであ れば、 その1年後の再発率は21%、完全に切除しきれなかった場合は71% という報告があります。 これがグレードIであれば、再発率はさらに低く なりますが、グレードIIIではもっと早期にかなりの確率で再発します。 また、外科手術に加えて放射線治療や抗がん剤治療を行うかどうかでも 再発率は変わってきます。 このため、現状では愛犬の再発率について明確 な数字を出すことはできません。 ただ、再発をできるだけ抑えたい場合、グレードIやIIで浸潤や転移がな ければ、 広くマージンをとって腫瘍を完全切除(ご質問者の愛犬のような 数mmの腫瘍であれば、 腫瘍とその周囲 数cm、腫瘍の下の筋膜を1層切除) することが勧められます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ |
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