犬の貧血
━━━相談内容━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 重度の貧血で緊急輸血、現在はステロイドと抗生剤を服用しています。 レ ントゲンも骨髄検査も異常なしで、原因がわかりません。 ステロイドを減 らすと悪化するのですが、愛犬は肝臓が悪く副作用が心配です。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ━━━獣医師の回答━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 貧血とは血液中の赤い成分(赤血球成分)が少なくなっている状態です。 この原因は大きく3つに分けられます。 (1)体外か体内のどこかから出血している(外傷、消化管や腹腔内での出血など) (2)体内で赤血球が壊されている(寄生虫、自己免疫疾患、タマネギ中毒 など) (3)赤血球の産生過程のどこかに問題がある(ホルモンや骨髄の病気など) 外傷や腫瘍などによる体腔内での出血がなく、骨髄検査でも異常がないの であれば、 (2)のように赤血球が体内で破壊されていることが疑われます。 また、ステロイドで貧血がある程度コントロールされているのであれば、 自己免疫疾患の可能性も考えられ、 こういった病気であれば、ステロイド や免疫抑制剤が治療のカギとなります。 ステロイドの副作用が心配とのことですが、減らすと貧血が悪化するので あれば、投与は必要不可欠ではないでしょうか。 今、愛犬に必要なのは、 肝臓の副作用よりも貧血を改善することです。 貧血では動悸や息切れ、す ぐ疲れる、呼吸が速く浅いといった見た目の症状だけでなく、 体の細胞全 体が酸素不足となり、重度な場合では生命そのものが危うくなります。 病気に不安を感じている時は、大学病院への紹介などを含め、貧血の原因 をどこまで追求するか、 今後の投薬内容をどうしていくか、といったこと を主治医ときちんと話し合ってみてはいかがでしょうか。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ |
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